(この記事はKanogutiがTumblrにて公開した記事の再掲です。)
「SeaMonkey」というソフトウェアに付属の「Composer」というWYSIWYGなHTMLエディタにて、以下の画像のように、長文で日本語等を入力してみます。
その後に、HTMLファイルとして保存すると、おそらく以下のように半角スペースが一部自動挿入されてしまいます。
この記事は、この問題をできる限り改善させるための備忘録です。尚、この手段は自己責任で行ってください。撮影したスクリーンショット内では、ファイルの拡張子を表示した状態で撮影しております。使用した「SeaMonkey」のバージョンは以下の通りです。
1.「omni.ja」ファイルを探す。
まず、「SeaMonkey」のインストール先のフォルダにある「omni.ja」ファイルを見つけます。
この「omni.ja」ファイル内をいじります。念のため元の「omni.ja」ファイルをコピーしてバックアップを取っておくと良いでしょう。
2.「omni.ja」ファイルの中身を抽出する。
「omni.ja」ファイルの中身はzipファイルのようになっています。「omni.ja」ファイルの拡張子の「ja」の部分を「zip」に無理やり書きかえ、ファイル名を「omni.zip」にします。その後、デスクトップ等に新しくフォルダを作成し、そのフォルダ内に「omni.zip」ファイルの中身を解凍します。するとフォルダ内は以下のような画像のようになっています。
3.「ComposerCommands.js」ファイルを編集する。
作成したフォルダ内から「chrome」フォルダを開き、「comm」フォルダを開き、「content」フォルダを開き、「editor」フォルダを開き、「ComposerCommands.js」ファイルを見つけます。
このファイルを「メモ帳」等で開いてください。開いたら、「メモ帳」等のアプリケーションにある「検索」機能を使って、以下の文字列で検索します。
function GetWrapColumn()
そして、以下の画像の青い部分を削除します。
その後、削除した部分に大きい数字を入力します。この記事では「2147483647」を入力しました。
入力したら、「ComposerCommands.js」ファイルを上書き保存してください。
4.「omni.ja」ファイルを再作成する。
先ほど「2」で作成したフォルダに移動し、そのフォルダ内にある全てのフォルダとファイルを選択し、「omni.zip」ファイルとしてZIPファイルに圧縮してください。ここでの注意点は、先ほどの「2」で作成した1つのフォルダそのものをZIPファイルにするのではなく、フォルダの中身を全て選択しZIPファイルに圧縮してください。
その後、作成した「omni.zip」ファイルを「omni.ja」ファイルとして拡張子を書き換え、「SeaMonkey」のインストール先のフォルダに移動させます。これで作業は完了です。
再び、「SeaMonkey」に付属の「Composer」を起動させ、日本語の長文を入力してみます。
そして、HTMLファイルとして保存すると半角スペースが挿入されていないことが確認できます。